コロナⅡ

緊急事態宣言が出され、長男の太郎も小学校が長期の休みとなった。
おかげで、親子の会話がとても増えた。

新聞などで「コロナ」という文字を見ると、太郎は、
「パパのパパが最初に買った車はコロナだったよね」と言う。
「そう、トヨタコロナ」と、私が答えると、
「おじいちゃんは、何のためにコロナを買った?」と、笑いながら聞いてくる。
私の答えを知っているのだが、その答えを聞きたくて聞いてくるのだ。
「自動車学校へ通うためだよ」と、いつものように私が答えると、
文字通りおなかを抱えながら笑い、
「自動車学校へ通うのに自分で車を運転して行ってたの!」と、いつものように言う。
「まだ自動車学校の送迎サービスがなかったから、
下田温泉の人たちを何人か乗せて行っていたみたいだよ。
パパが小学生のときは、パパにも自動車の運転の仕方を教えてくれて、
お前は、運転がうまい、って褒めてくれたよ。
たしか、そのころ、乗っていたのはニッサンセドリックだった。
夏休みは、荒尾の三井グリーンランドのゴーカートに一日中乗せてくれた。
だからかなあ、パパは、今でも車の運転が全然苦にならない。
どころか、東シナ海を眺めながらの運転は、いくつになってもやめたくないなあ」

私は、太郎を助手席に乗せて、夕日を見に行くことにした。
晴天続きで、毎日、海に溶け込む太陽に心惹かれる。

 

 

 

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