天草の夏を撮ったある日

先週、天草白鶴浜ビーチの夏の雰囲気は最高だった。

カメラマンのZ氏に夏の天草の写真撮影を依頼していたので、
私も同行したのだ。

「今朝、熊本を出るときは、曇りだったので、
迷ったんですが、やっぱり来てよかったです。
いい写真が撮れそうです」

私は、Z氏の邪魔にならないように海の家で昼寝をすることにした。

セミの鳴き声を聞きながら、ウトウトしていると
海の家のスピーカーから映画「男と女」の主題歌が流れてきた。
この映画のいくつか大事なシーンで
フランス北部のドービルの砂浜が出てくるが、
白鶴浜とよく似ているなあ、と思った。
映画のシーンは冬だったが、
夏になれば、きっとこんな感じなんだろう。
白鶴浜の冬が私は好きでよく訪れるが、
人気のない白砂の海岸で夕方などに
犬を連れた散歩のおじさんなどを見かけると、
たしかにあの映画のワンシーンとそっくりだ、
と何度か思った記憶がある。

静かな波の繰り返しの音が、
午後の昼寝をますます素敵なものにしてくれた。

すっかり気持ちのよくなった私は、
仕事を終えたばかりのZ氏とともに五足のくつへ帰った。

五足のくつでは、チェックインの時刻が近づくと打ち水をする。
それに加えて最近では木々が成長し、
通路は木陰となり、真夏でも涼を楽しめる。
さっきまでの真夏の砂浜の風景から一転して
奥深い森のなかに入り込んだような気になった。

私とZ氏はコレジオで一服し、会話を楽しんだ。
私は、ハイボールを何杯か飲んだころにようやく席を立ち、
夕陽の撮影に同行した。

白い空に丸く赤い太陽が浮かんでいた。
その赤い色は様々な色に微かに微かに変化していく。

おそらくこのような素晴らしい夕陽が見ることができる今の時間は、
五足のくつの下のウッドデッキにもたくさんの人たちがいる。
皆、静かだ。

「また見つかった。何が。永遠が。海に融けこむ太陽が」

このフレーズが私の中で何度も何度も繰り返された。

 

素人の私が撮った写真でもこんなに青い海と空。ぜひ肉眼で見て、感じていただきたい
五足のくつから見た夕暮れー  ランボーの詩が頭の中でリフレインする
五足のくつの森ー

 

 

熊本県・天草市・下田温泉の旅館「五足のくつ」は、九州・熊本の雲仙天草国立公園にある、全室源泉かけ流し天然温泉の露天風呂付き離れの宿です。生ウニや伊勢エビやアワビなど、旬の地魚を使った懐石料理や天草産の天草大王・天草黒牛が人気。白秋らの紀行文「五足の靴」が名前の由来。

7月〜8月中旬までは「とろける生ウニまつり」開催中! ⇒⇒

 

 

 

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