映画『パターソン』

2018年1月31日。今年も一月終わった。
すぐにも春が来て、夏休み。
そして、秋のお祭りが終わるとあっという間に大晦日となる。

一年がなんと短く感じられるものか
と思いながら、
私は天草第一映劇の一番後ろの席で上映を待っていた。

「パターソン」

タイトルだけは辛うじて憶えていたが、
監督が巨匠ジムジャームッシュということさえ知らなかった。

主人公のパターソンの一日は、
毎朝、隣に眠る妻にキスをして始まる。
通勤途中に詩作をし、それを朗読し、
勤務中は市営バスの運転手席で客たちの会話を聞く。
帰宅してから、妻の独創的な料理を食べ、
ブルドッグを連れて散歩をする。
途中、バーで一杯だけ飲み、帰って妻とベッドに潜り込む。

毎日がその繰り返しであるが、
だんだんと観客は気付くことになる。

目を凝らし、耳を澄ませば、毎日が新しいということに。

同じ日などはなく、
新鮮な日々が常に自分に訪れているということに。

これは素晴らしい映画の効果だ。

パターソンの毎日の詩作の朗読が観客には心地よく響く。
すると、私も詩人になったかのごとく、
自分の人生が美しく感じられてくるから不思議だ。
生きるということはなんと素晴らしいことなのだ。

私は、今日からまた、このブログを再開することとした。