映画『パターソン』

2018年1月31日。今年も一月終わった。
すぐにも春が来て、夏休み。
そして、秋のお祭りが終わるとあっという間に大晦日となる。

一年がなんと短く感じられるものか
と思いながら、
私は天草第一映劇の一番後ろの席で上映を待っていた。

「パターソン」

タイトルだけは辛うじて憶えていたが、
監督が巨匠ジムジャームッシュということさえ知らなかった。

主人公のパターソンの一日は、
毎朝、隣に眠る妻にキスをして始まる。
通勤途中に詩作をし、それを朗読し、
勤務中は市営バスの運転手席で客たちの会話を聞く。
帰宅してから、妻の独創的な料理を食べ、
ブルドッグを連れて散歩をする。
途中、バーで一杯だけ飲み、帰って妻とベッドに潜り込む。

毎日がその繰り返しであるが、
だんだんと観客は気付くことになる。

目を凝らし、耳を澄ませば、毎日が新しいということに。

同じ日などはなく、
新鮮な日々が常に自分に訪れているということに。

これは素晴らしい映画の効果だ。

パターソンの毎日の詩作の朗読が観客には心地よく響く。
すると、私も詩人になったかのごとく、
自分の人生が美しく感じられてくるから不思議だ。
生きるということはなんと素晴らしいことなのだ。

私は、今日からまた、このブログを再開することとした。

 

 

 

 

天草 下田温泉街

先日、五足のくつで学生時代の同窓会を催してくださった
5名様ほどのグループのお客様が、
これまで一度もなかったことだが、夕食後、
下田温泉のカラオケスナックに行きたい、
と言われたので車でご案内した。

もともとの私の実家である「旅館伊賀屋」の駐車場に車を停めて
歩いてご案内した。

すると、下田温泉街を東西に流れる
下津深江川に架かる湯之本橋を歩き始めた途端、
「わあっ!」と数人の方が歓声を上げられた。
続けて、そのなかのお一人が、
「こんな温泉街に行きたいと思っていたんだよなあ。
いいところだなあ」と言われた。
他の方々も賛同し、カラオケスナックへ向かう私の足元も軽くなった。

故郷を褒められることほど嬉しいことはない。

そういえば、今年の春、青森の酸ヶ湯温泉に行ったときに、
周辺の環境は違うが、
天草下田温泉と似ているな、と思ったことを思い出した。

共通点はどちらも他に先駆けて環境庁(当時)の
国民温泉保養地に指定されていることである。
他には、同じく国立公園にも指定されているエリアであるということであろう。

そのようなお墨付きを国から頂いたという背景があるからか、
どちらの温泉地も、流行りの温泉地を焦って目指さなかったことが
いい結果をもたらしているのだはなかろうかと
アスファルトの歩道を歩きながら思った。

どちらの温泉地にも無機質な素材で作られた看板や建物が点在している。
昭和の遺物である。

このようなものは、バブル時代から現在まで流行りの温泉地では
嫌われ撤去されてきたが、今となってはさほど気にはならない。
むしろ「これでいい」と思う自分の心の余裕のほうが
湯上りの浴衣姿の「お客さん」には大切なのではなかろうか。
せっかくの湯治には批判よりも賛同であろう。

カラオケスナック「さっちゃん」まで久しぶりに歩いた。
翌朝、私は、最近、車での移動ばかりで
下田の温泉街を歩くことなどなかったことに気付き、
港のほうまで足を延ばすことにした。
誰とも会うことはなかった。
小舟を揺する静かな波の音だけがいつまでも続いていた。

 

天草下田温泉は下津深江川が東シナ海に流れこむ下流域にある

 

天草下田温泉街を歩くことで漁師町ならではの風情を久々に感じることができた

 

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猿の惑星:聖戦記

私は、「猿の惑星:聖戦記」を観ながら「これだ!これだ!」と、
そのシーンを見るたびに何度もうなずいていた。

先週、「アウトレイジ」を観た時に、
銃口を突き付けられた人が狂ったように命乞いをするシーンを繰り返し見て、
そういえば、近年の映画では銃口を突き付けられると、
どんな役柄であっても大きく取り乱すのが常だな、
と気づいたのだが、帰宅し、テレビをつけた時に、
建築家の安藤忠雄さんがこんなことを言っていた。

「この前、病院で重い病気を宣告され
余命がどうのこうのとなったら、周りの人たちが怖くないですか、
とかいろいろ聞いてくるんですね。
でも、僕は、これまで一度も自分の死について考えたことないんですよ。
だって一度死んだらもう考えられないでしょ。
死んだ後では。
人間が2度も3度も死ぬんだったら考えることもあるでしょうね。
初めての死はこうだったから2回目はこうします、とかね。
でも、死んだらもう考えることはできないんだから
死というのは考える対象ではないと思うとるんやね、僕は。
死というのは僕にとってしゃあないことなんやね。
考えようがどうしようがしゃあないことやね」

「猿の惑星:聖戦記」では、
銃口を突き付けられて全く慌てない人と猿ばかりであった。
そこには非常に強いリアリズムがあった。
そのことによって演出家は、銃口を突き付けられた者たちの
心の奥底からの叫びが現実化することが
如何に正当性を持つものであるかということを訴えることに
成功していると感じた。

誤解がないように結ばなければならないが、
私は、あくまで映画のなかのことを今、書いている。
現実には、私などは、銃口を突き付けられたならば、
ションベンちびって
ピストルを打たれずとも心臓が止まって死んでしまうだろう。

 

↑動じない自分でありたいのだが、実際は・・・

↑銃口を向けられただけで倒れてしまうんだろうな・・・

 

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ニワトリのジョナサン

熊本で「エイリアンコベナント」と「アウトレイジ」を続けて観てから
私は天草へ向かった。
「トラック野郎 爆走一番星」を天草の第一映劇で観るためだ。

この日の第一映劇はいつもに比べたら混んでいたようだった。
菅原文太とあべ静江の天草ロケのシーンが目当てであろう。
実際、そのシーンでは劇場内は盛り上がった感じがあった。

私は、この映画をロードショーで本渡市(当時の天草の中心地)の
本渡映劇で観たと思う。中学生の頃だった。

私は、愛川欣也が運転するトラックのバンパーに
「やもめのジョナサン」と書かれているのを見ながら、
中学一年生の授業中に電話がかかって来て、
職員室に呼ばれたある午前中のことを思い出していた。

受話器を取ると、母だった。
「今、本渡のおばさんの家におるとばってん、
今朝、おまえが買ってきてくれって言よった本の題名はなんやった?」
私は、小さい声で、
「ニワトリのジョナサン」
と言った。母が、大きな声で
「なあん!聞こえん!」
「ニワトリのジョナサン」
と、言うと、2,3人の席に着いていた先生が顔を上げた。
「カモメやろもん」
と、ひとりの男性の先生が言っているのが聞こえた。
母は、ちょっとイライラしながら、
「なんのジョナサンてえええ!」
いい加減、私もイライラと恥ずかしさを感じながら、
「ニワトリのジョナサンち言よるどがあ!!」
と言うと、母は、それを復唱して電話を切った。

「山崎!!おまえはなんば言よっとか。カモメのジョナサンやろもん」
と、先ほどの男性の先生が私に文字通り
鬼の首を取ったように言うので、
「先生、ニワトリのジョナサンは青島幸雄が訳したばっかりで、
今朝の熊日新聞の広告に出とったんです。
そこの新聞ば見てください」と、私が言うと、
授業が終わって職員室に戻ってきた女性の先生が
新聞の広告欄を見て、笑いながら言った。

「ニワトリのジョナサン。たしかに出てますよ」

ここで、私は引き下がるべきだったのに、
ついこんなことを言ってしまったのだ。

「トラック野郎の一番星の相棒はやもめのジョナサンですばい」

突然、さきほどから私の前に立っていた男性の先生は、
私のビンタを叩いた。
笑っていた女性の先生は、顔を引きつらせて
「山崎君、もういいから教室に戻りなさい」と言うので、
私は理不尽に思いながらも職員室を出た。

休み時間、友達に話していると、ある事情通の同級生が
その男性の先生が離婚したばかりと言うことを聞いて、他の友達も
「そら、山崎、おまえが悪かったばい」と言う。

当時のわたしは、訳が分からなかった。
やもめの意味を知らなかったのだ。

調子に乗って喋ることが人を傷つけることにもなるということを
身をもって知ることとなったその日の出来事を思い出しながら、
第一映劇を後にした。

 

 

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ラ・ラ・ランド

「ミクロの決死圏」というアメリカ映画を
幼い頃、父とテレビで観ていたら、
父が「アメリカっちゅう国は、えらいな国じゃねえ。
こがん映画ばつくっとばい」と言って驚いていた姿を思い出すほどに
驚きの映画を天草第一映劇で続けざまに観た。

「ムーンライト」と「ラ・ラ・ランド」

実は、前回のブログで、「ムーンライト」について長文を書いたのだが、
それを読んだ五足のくつの支配人の中川が、
「観ようと思って楽しみにしていたのに!
ここまで書いたらネタバレじゃないですか。
これを読んで怒る方々も大勢いらっしゃると思いますから、
書き直したほうがいいんじゃないですか」ということで、短い文章となったが、
その翌日に観た「ラ・ラ・ランド」!

こんなに心躍り、楽しくなった映画はそうそうない。

妙な話だが、この映画を観ていた時に、私は、中村天風先生のことを思っていた。

「人生は、心ひとつのおきどころ。晴れてよし。曇りてもよし、富士の山」

人の人生を描いてくれる映画を眺めていると、
ああ、やっぱり先生の言われるとおりだなあ、とよくわかる。

「いいか、よく聞け!悩むために、苦しむために生まれてきたんじゃないぞ。
自分の心臓にもっともっと歓びを与えてやるんだ!」

そうだ、自分が主人公のこの人生、どう生きるかの自由が与えられている。
なんて幸せなんだろう。
映画館を出た時の私は、晴れ晴れ過ぎるほどの笑顔だったのだろう。
第一映劇前の道路で信号待ちをしている車のドライバー数人と目が合ったが、
皆、一様に珍しいものを見るような目つきだった。

 

 

 

 

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ムーンライト

天草第一映劇に入ろうとしたら、
入口にアルプスの少女ハイジの大きなポスターが貼ってあった。

柿久支配人が、「出演者はすべてヨーロッパ人ですが、
ストーリーは日本でお馴染みのあれですので、
天草の子どもたちにも喜んでもらえるだろうと思って、
今年の年末正月興行は、これに決めました」と言う。

「それは、映画好きの天草の子どもたちが押し寄せてくるかもしれませんね」
などと言いながら、私の心には、ある小学生時代の思い出が蘇って来ていた。

小学校4,5,6年の担任をしていただいた黒田先生は、
大学を出られたばかりで、とても厳しい先生だった。
6年生の卒業間近の頃だったと思う。

その黒田先生が
「最近読んだ本で面白かったと言えるものがある人、
手を上げてください」と言われたので、
私は「はいっ」と手を上げ、
「アルプスの少女ハイジです」と答えたら、クラス中の子どもたちがどっと笑った。

その光景を見て、
先生が皆に言われたことを40年以上経った今でも鮮明に覚えている。

「いいか、弓を思いっきり引っ張って、
大勢で両極に分かれてもっともっと引っ張っていったらどうなるか。
いつか、この弓はひっち切れてしまうだろう。
それと同じで、人も緊張のなかだけで生きていたら
いつかダメになるかもしれない。
だから、本や、音楽でその緊張を解いてあげなければいけない。
博文にはアルプスの少女は似合わないように見えるかもしれないけれども
自分のなかの意外な、それは優しさかもしれないし、
哀れみの心かもしれないけれども、
ふだん男として生きていて気づかない、自分のなかの意外な部分を、
この本を読むことで気付いたかもしれない。
それを先生は言いたい」

第一映劇の劇場内では、すでに次回上映の宣伝が終わり、
「ムーンライト」が始まろうとしていた。

私は、前情報は全くなしで、この映画を観た。
ナイーブな、あまりにナイーブなストーリーと、
暴力との対比が鑑賞中の緊張感を抱かせ、眠気を寄せつけない。
外見は、筋骨隆々の黒人青年の内面の優しさと脆さを感じさせるストーリー展開が
私の想像をすでに超えている。

「アメリカって国は、やっぱりすごかばい。
こがん映画ははじめて観た」

 

 

 

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天草黒牛丼

私は、今朝早くから五足のくつのコレジオの2階で本を読んだり、
音楽を聴いたりして楽しんでいた。

お昼頃、ちょっとお腹が空いたと思っていたら、
厨房から田村がステーキ丼を持ってきてくれた。

「天草黒牛の柔らかいフィレが入ったので、料理長がステーキ丼を作りました。
社長に試食をお願いするために持ってきました」

赤いふたがすでにうまそうだった。
そのふたを開けると、なかには、天草黒牛のステーキが山盛りになっている。

阿蘇の内牧温泉に「やまきん食堂」という
阿蘇の赤牛丼で有名な行列のできる店があるが、劣らない味だ。

「これ、赤牛のごつ柔らかかねえ。
それにすっきりした味で、まったく脂が感じられんで旨い」

「そうなんです。この天草黒牛は、すごく運動させているように思います。
脂も少なかったですね」

私は、とにかく箸をすすめたかった。
田村がニコッと笑って部屋を出て行くなり、口のなかにかきこんだ。

満腹になり、五足のくつの敷地を1時間ほど散歩した。
途中、料理長の岩本に会った。
「うまかったばい」と言うと、岩本は、笑顔で返してくれた。
コレジオのバーで池に流れる水を眺めながらホットコーヒーをすすった。

秋の日の至福の一日だ。

 

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黒沢さん

「この広大な五足のくつの敷地の樹木や石組みの管理は
どのようにやっているのですか」
という質問をよくお客様から頂く。

「東京から移住してきた庭師の方がいて、丁寧に手を入れてくれています」
「えっ、ひとりでですか」
「そうです」
「よほど働き者なんでしょうね。
この勾配のついた広い敷地のなかで、ちゃんと自然な風に手を入れすぎず、
手を抜かずって感じにできていますよ」

庭師の黒沢さんは、5年前に家族で移住してきた。
奥さんは、移住当初、五足のくつで正社員として働いてくれていたが、
出産のため退職し、現在は、
五足のくつでアロマトリートメントのセラピストとして活躍してくれている。

黒沢さん夫妻は、天草で二人の子供をもうけ、計6人の大家族である。
人口減少の激しい天草では、貴重な存在であるが、
ここ数年、都会から移住してくる人たちが天草ではとても増えてきている。
皆さん、黒沢さんのようになんらかの技術を持たれていたり、
カフェやイタリア料理の店を出されたり、
天草の文化度、魅力アップに貢献している。

そして、皆、天草のことを好きである。
黒沢さんも、もう立派な天草弁でしゃべる。

ところで、昨年のことだが、天草空港の待合所で、
突然、私に話しかけてくる人がいた。
「五足のくつの山﨑さんですよね。黒沢です。
いつも家族がよくしていただいて。ここでお礼が言えてよかったです」
黒沢さんのお父さんのようだった。

「いえいえ、逆に私どもの方がよくしていただいております」
と言って、私は空港を後にしたが、
どうして私のことがわかったのだろう、と思った。
おそらく写真をご覧になったのだろうが、
空港で見ず知らずの人に声をかけるにはよほど確信がなければ声をかけないだろう。
とすれば、私の顔はそんなにも特徴的なのだろうか、
そのようなことを苦笑いしながら思った。

 

↑黒沢さんとアマガエル

↑天草市政便りにもインタビュー記事が掲載された

 

*****おまけ*****

熊本県が作成した移住促進ムービーにも黒沢ファミリーが登場!

とっても素敵なムービーです!

そして、こちらがインタビュー記事です

良かったら合わせてご覧ください!!

 

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野間先生

私は3か月前まで熊本市のスポーツクラブにたまに通っていた。

6年ほど前のある日、「お酒は好きですか」と聞かれ、
「はい」と答えると、
「今度の木曜日、『午前会』と言う懇親会を開催しますが来ませんか。
なあに、ただの飲み会ですよ。
主に、午前中にこのジムに来る人の寄せ集めですけん、
4千円持って気軽に来てください」というのが、この会との始まりであった。

私は、すでにスポーツクラブの会員はやめたが、
ありがたいことに午前会の誘いがあり、
先日、久々に皆さんに会えるのを楽しみにして出席した。

「おう!山崎さん、久しぶりですなあ」会長の野間先生は、御年84歳。
一昨年、胃がんを発症され、全摘出手術をされたが、
その数か月後の午前会では、日本酒片手に以前にも増して飲まれ、
「いやあ、胃の無かけん、すぐ酔っぱらうとですよ」と言われていた。
「やっぱり、人間は、生きとる限り体も心も鍛えないかんとですばい」
と言いながら、力こぶを触れという仕草をされる。

二次会に行くときは、私たちよりも断然早く歩かれ、
30年来の馴染みのカラオケスナックに先頭に立って引率される。
もともと小学校の校長先生だったので、
引率することが癖になってらっしゃるのかもしれない。
そのスナックのママさんも、他のホステスさんも
すべて野間先生の30年来の変わらぬ人たちなので、
それ相応の年齢の女性ばかりだが、そこが楽しくてたまらない。

皆さん、昭和の歌で盛り上がった。
私も、田畑義男の歌を歌った。酔っぱらって、
「先生!死んだときは教えてくださいよ。お供えの花を贈りますから」と私が言うと、
「どっちが先かは、こればっかりはわからんとですよ」と交わされた。

仕事のつながりでも、地域のつながりでもない、
この『午前会』のご縁を大切にしたい。

皆さんとの別れ際、父が生きていれば、85歳だったことを思い出した。
颯爽と歩かれる野間先生の後ろ姿を見送りながら、
心と体を鍛えなければ、と思った。

 

↑野間先生の力こぶを見せていただいた。見習わねば!

 

↑野間先生、これからもよろしくお願いいたします

 

↑とにかく楽しい「午前会」

 

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予言自己成就の力

毎月定例で行われる熊本日日新聞社主催の情報文化懇話会に出席した。
講演者は、共同通信社の柿崎明二氏である。

正直、私は、講演には期待していなかった。
ただ、講演前の食事がおいしいので、それを目当てであったのだ。
ところが、1時間半の講演はまったく退屈せず、新鮮な情報がいっぱいで、
地方に住む者にとっては興味をそそられる内容であった。
そのなかでひとつ、私が今日は来てよかったな、と思った言葉が
「予言自己成就の力」である。
初めて聞く言葉であった。柿崎さんは言う。

「これまでさまざまな政党、政治団体をはじめ組織の取材をしてきましたが、
予言自己成就の力は真実であると思います。
これは、社会心理学では通説となっておりますが、
組織の成員がその組織を不安に感じ、絶望し始めると、
必ずその組織は破滅します。
ところが、周囲がこの組織は、もう先がないと思っても、
その組織の成員が希望を持ち、前向きに振舞うと、
必ず復活し、栄える」というのである。

実に面白い。

調べてみると、個人であっても、個人が属する組織についても、
「駄目だ」と思い、予測すると、
そのような言動をするから、その予測が当たる結果を作ってしまう。
逆に、どのような逆境であっても、
積極的な言動をすると、その結果を引き寄せる、ということらしい。

私は、このような素晴らしい説が、すでに社会心理学の世界においては、
通説となっているということに驚いたし、
不勉強な自分を猛省した。

今、衆議院解散の速報が流れた。
政局は、柿崎氏の言う通りになってきた。
また、この方の話を聞いてみたいものだ。

 

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