風変わりな台風 その2.

昨日、テレビで台風12号の進路図を見ていたら、
深夜に天草を直撃するようだった。
しかし、どうも台風の気配は朝までなかった。
晴れで穏やかな天候であり、海も凪だった。

いったい台風はどうなったのか。

昼過ぎのニュースでは鹿児島沖の東シナ海に鄭愛しているという。
しかし、鹿児島沖が時化ていれば、
天草沖も少しは白波がたつはずだったが、
そのような気配さえ感じられない。

「不思議な台風でいsたねえ」
台風を心配されていたお客様が微笑みながら話しかけてこられた。

「東から西へ向かったり、
進路図では天草を進んでいるのに
どこにもその気配が感じられないし。
でもこの世には分かったつもりでいても
実は分からないことがまだまだたくさんあるんだと思うと、
生きていることが退屈ではなく、楽しくなってきますよ」
とおっしゃられた。

私は日課のスポーツジムへ行った。
駐車すると、目の前に虹を発見した。

新鮮な発見がうれしい一日だった。

 

今朝(2018年7月30日)の五足のくつの海。昨夜の天気予報では天草を直撃したはずなのだが、海はこんなに穏やかだ。不思議ー

 

今朝の天気予報では鹿児島沖に停滞している台風12号。なのにこんなに穏やかな海だ。不思議ー

 

 

夕方、虹を見た! 幸せ~

 

 

 

熊本県・天草市・下田温泉の旅館「五足のくつ」は、九州・熊本の雲仙天草国立公園にある、全室源泉かけ流し天然温泉の露天風呂付き離れの宿です。生ウニや伊勢エビやアワビなど、旬の地魚を使った懐石料理や天草産の天草大王・天草黒牛が人気。白秋らの紀行文「五足の靴」が名前の由来。

7月〜8月中旬までは「とろける生ウニまつり」開催中! ⇒⇒

 

 

風変わりな台風

東から西、地図上では右から左へ移動する
台風の報道をみていると、不思議な感覚に包まれる。

台風というのは、
先に九州で暴風が吹き荒れ、大雨になり、
その後に東へ移動していくのが常であるということに
何の疑問もなく、当たり前であると思っていたからだ。

だから伊豆諸島や東海地方の報道を見ながら、
天草がおだやかな天候であることに
微かな罪悪感さえ感じてしまう。

また、報道によると、
広島や岡山といった大雨による被災地付近で
さらなる大雨に注意が必要という。

この十数年、自然災害が頻発するようになってきた。
私も熊本地震を経験した。

あの頃の風評被害に悩まされた日々を思うと、
つくづく観光は平和産業であると思う。

広島にも岡山にも同業者の仲間がたくさんいる。
一日も早い復興を願うばかりだ。

 

↑天草の海はおだやかで夏空が広がっている

 

 

天草の夏を撮ったある日

先週、天草白鶴浜ビーチの夏の雰囲気は最高だった。

カメラマンのZ氏に夏の天草の写真撮影を依頼していたので、
私も同行したのだ。

「今朝、熊本を出るときは、曇りだったので、
迷ったんですが、やっぱり来てよかったです。
いい写真が撮れそうです」

私は、Z氏の邪魔にならないように海の家で昼寝をすることにした。

セミの鳴き声を聞きながら、ウトウトしていると
海の家のスピーカーから映画「男と女」の主題歌が流れてきた。
この映画のいくつか大事なシーンで
フランス北部のドービルの砂浜が出てくるが、
白鶴浜とよく似ているなあ、と思った。
映画のシーンは冬だったが、
夏になれば、きっとこんな感じなんだろう。
白鶴浜の冬が私は好きでよく訪れるが、
人気のない白砂の海岸で夕方などに
犬を連れた散歩のおじさんなどを見かけると、
たしかにあの映画のワンシーンとそっくりだ、
と何度か思った記憶がある。

静かな波の繰り返しの音が、
午後の昼寝をますます素敵なものにしてくれた。

すっかり気持ちのよくなった私は、
仕事を終えたばかりのZ氏とともに五足のくつへ帰った。

五足のくつでは、チェックインの時刻が近づくと打ち水をする。
それに加えて最近では木々が成長し、
通路は木陰となり、真夏でも涼を楽しめる。
さっきまでの真夏の砂浜の風景から一転して
奥深い森のなかに入り込んだような気になった。

私とZ氏はコレジオで一服し、会話を楽しんだ。
私は、ハイボールを何杯か飲んだころにようやく席を立ち、
夕陽の撮影に同行した。

白い空に丸く赤い太陽が浮かんでいた。
その赤い色は様々な色に微かに微かに変化していく。

おそらくこのような素晴らしい夕陽が見ることができる今の時間は、
五足のくつの下のウッドデッキにもたくさんの人たちがいる。
皆、静かだ。

「また見つかった。何が。永遠が。海に融けこむ太陽が」

このフレーズが私の中で何度も何度も繰り返された。

 

素人の私が撮った写真でもこんなに青い海と空。ぜひ肉眼で見て、感じていただきたい
五足のくつから見た夕暮れー  ランボーの詩が頭の中でリフレインする
五足のくつの森ー

 

 

熊本県・天草市・下田温泉の旅館「五足のくつ」は、九州・熊本の雲仙天草国立公園にある、全室源泉かけ流し天然温泉の露天風呂付き離れの宿です。生ウニや伊勢エビやアワビなど、旬の地魚を使った懐石料理や天草産の天草大王・天草黒牛が人気。白秋らの紀行文「五足の靴」が名前の由来。

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2018年夏、天草のめでたい話

2028年の天草での慶事について、
「長崎天草地域の潜伏キリシタン関連遺産」が
正式に世界遺産に登録されたこと。
ミシュランガイドに五足のくつや伊賀屋を含め
天草の旅館やお寿司屋さんが掲載されたことを
前回、このブログに書いたが、
今朝、地元紙を開いたら、
またもうひとつ天草のめでたい話題を発見した。

天草の第一映劇という映画館が存続することが発表されたというのだ。

実は、今年のゴールデンウイークに
五足のくつの常連のお客様のF様から、
「第一映劇が6月で閉館になるそうですよ」と教えていただいていた。
F様は、たいへんな映画通で、五足のくつにご宿泊のときも、
よく第一映劇に足を運ばれていた。
「そうですか。残念なことですね」
私も、天草においての心地よい時間を過ごせる
大切な場がなくなることが悔やまれた。

ところが、である。

なんと天草市が、第一映劇の入るビルのオーナーと直接交渉し、
加えて建物を安全にするための工事まで肩代わりして、
劇場を存続させることにしたという。
天草市は「全国的にも貴重な映画館であり、文化的価値が高い」と
判断したそうだ。

あっぱれ!である。
このような自治体の名判断は近年稀にみる素晴らしいものではなかろうか。

工事後の再開は、今月28日だそうだ。
楽しみである。柿久支配人の目に適った映画がまたこれからも、
この天草の日常のなかで鑑賞できることが何よりもうれしく感じる。

平成30年7月16日の熊本日日新聞に存続の記事が掲載された。うれしい!!!

 

 

 

熊本県・天草市・下田温泉の旅館「五足のくつ」は、九州・熊本の雲仙天草国立公園にある、全室源泉かけ流し天然温泉の露天風呂付き離れの宿です。生ウニや伊勢エビやアワビなど、旬の地魚を使った懐石料理や天草産の天草大王・天草黒牛が人気。白秋らの紀行文「五足の靴」が名前の由来。

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ミシュランガイド 熊本・大分2018 特別版

熊本に住む高校時代の友人からの久しぶりの電話だった。
「今、ニュースを見ていたら、五足のくつがでてたぞ」と言う。

そのチャンネルに合わせると、
『ミシュランガイド 熊本・大分2018 特別版』の発表を報じるニュースだった。
報道のなかでは、そのガイド本を開いたアップの映像の一番上に
「石山離宮 五足のくつ」の名前が映っていたらしい。

旅館部門で4つの評価『最上級の快適』だった。なんと光栄なことだろう。

五足のくつをつくるはるか以前に、
ホテル経営者、建築家などとともに、
ヨーロッパのホテルの視察旅行に出かけたことがあった。
バスのなかで、
「あのホテルはルレ・エ・シャトーの加盟ホテルだそうだ。
だから、素晴らしいはずだ」とか、
「次に行くレストランは、ミシュランの一つ星だそうですよ」だとか、
そういった話題で盛り上がっていたのを思い出した。
そういえば、五足のくつは数年前から
「ルレ・エ・シャトー」の推薦の話も何度か受けたことがあった。

これは夢ではないのだろうか。

今年、2018年は、
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録された。
そして、今度はミシュランで世界中に
天草の、町場のお店が星付きで紹介されるのだ。
だれがこのような事態を予測できたろう。
さあ、天草の人たちよ!がんばりましょう!

ミシュランガイド熊本・大分に五足のくつが掲載されました! これからもっともっと励みます!

 

 

熊本県・天草市・下田温泉の旅館「五足のくつ」は、九州・熊本の雲仙天草国立公園にある、全室源泉かけ流し天然温泉の露天風呂付き離れの宿です。生ウニや伊勢エビやアワビなど、旬の地魚を使った懐石料理や天草産の天草大王・天草黒牛が人気。白秋らの紀行文「五足の靴」が名前の由来。

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リニューアル工事 完成!!!

今日は、今回のリニューアル工事のフィナーレであった。

五足のくつの敷地全体の落葉を
ブロアー(空気圧送機)で吹き飛ばしていった。

オープン当初、私は、
「五足のくつは、お庭のある旅館をつくったわけではなく、
大自然のなかの旅館を演出したわけだから、
雑草も落ち葉もできるだけなすがままにしておきたいのです」
と言っていたものだが、
今年の春ごろから、箒片手に落ち葉取りに励み始めた。

心境の変化であろう。
落ち葉取りをすると、心がすっきりするのである。

今日、手伝いに来てくれた庭師の古賀君は、
若い頃、イギリスにガーデニングの勉強に行った
夢ある青年である。

五足のくつのコレジオ前に立つクスノキを指さしながら、
「この木を持ってくるときは、
まだ天草横断有料道路があって、
その料金所の壁を傷つけてしまったんですよ。
こんな大木運んだことなかったから、
前にも後ろにも動かせなくて。
でも、料金所の人は、あと2か月でここは取り壊して
タダ道になるけん、気にせんちゃよか。
行きなっせて言わしたっですよ。よか時代だったなあ」

今回のリニューアル工事のディレクターの長尾さんは、
「このメンバーで、あちこち旅館づくりに行ったなあ。
でも、五足のくつにはあんまりかかわっとらんなあ。
しかし、まったくかかわっとらんわけじゃなかもんなあ。
そこがまた、面白かなあ」
と、訳の分からないことを言って皆を笑わせた。

満足のいく工事だった。

熊本地震の復旧工事の影響で、
天草には職人さんがいなくなってしまった。
そのような中で、熊本から10名を超える職人さん達が駆けつけてくれた。
五足のくつは、幸せ者だ。
心から感謝したい。

 

 

熊本県・天草市・下田温泉の旅館「五足のくつ」は、九州・熊本の雲仙天草国立公園にある、全室源泉かけ流し天然温泉の露天風呂付き離れの宿です。生ウニや伊勢エビやアワビなど、旬の地魚を使った懐石料理や天草産の天草大王・天草黒牛が人気。白秋らの紀行文「五足の靴」が名前の由来。

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伊賀様の領収書

「社長!見てください!
こちらの領収書をお客様が持ってこられました!」

下田温泉伊賀屋旅館のスタッフである森口が
慌てて私の許に持ってきたその領収書を見て
私も驚きを隠せなかった。

伊賀屋発行の当時のいわゆる公給領収書である。

一泊二食付きの宿泊料金が5千円、
ビール一本が300円となっている。

「なつかしい」
つぶやいた私は、
久しぶりに見る父の手書きの文字をなぞるように見ていた。


伊賀様の領収書

 

そのお客様は、伊賀様という鹿児島からのお客様であった。
「昭和49年に新婚旅行で天草の下田温泉へ来ました。
もう夜も遅かったのですが、
宿を決めようとふたりで歩いているときに
こちらの伊賀屋さんをみつけたのです。
同じ名前の旅館があるわ、と
これも何かのご縁かも、と泊まらせていただいたのです。
私たちの先祖は、もともと三重の伊賀からやってきて、
この名前には飛び切り反応しますから」

そう言われた伊賀様に領収書を返すと、
また大事そうにビニール袋に入れられた。

「こうやって何十年もの間、大事にしてきたんです」
私は、有難くて涙が浮かんできた。

 

 

最近、伊賀屋の運営についていろいろ考えていたが、
その領収書が父から私へのアドバイスのように感じられ、
久しぶりに親からの愛情を味わった。

翌日、7月8日は、父の誕生日だった。
山崎家の墓から眺める穏やかな海を見ながら、
父に連れられて行った
少年の日のガラカブ釣りがどれだけ楽しかったか、
亡き父に伝えたかった。

 

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五足のくつ16周年事業II

「ランタンを替えられたんですね」
台風接近の予報にもかかわらず
五足のくつに滞在してくださっているご常連のお客様が
夕方、笑顔で話しかけてこられた。

「以前の竹籠もよかったけど、こちらのほうが灯りが優しいみたい。
巨大な蛍が飛んでいるように見えますね」
「これはインドネシアのニワトリ籠をアレンジして作ってもらったんです」と私は答えた。

今回のリニューアルでは、このランタンもお客様に好評である。
私もとても気に入っている。

そこで思うのだが、
下田の温泉街にもこの優しい灯りで演出したら
どれだけ綺麗な夜になるだろう。
下田温泉街を東西に流れる下津深江川沿いなどは、
さぞかしロマンティックになるに違いない。

ランタンの灯りに見惚れながら、自由な連想を楽しんだ。

 
インドネシアの籠職人さんにオリジナルで作っていただいた。

 


この職人の笑顔がいい!
笑顔で作ってくださったから優しい灯りなんだろうな

 

熊本県・天草市・下田温泉の旅館「五足のくつ」は、九州・熊本の雲仙天草国立公園にある、全室源泉かけ流し天然温泉の露天風呂付き離れの宿です。生ウニや伊勢エビやアワビなど、旬の地魚を使った懐石料理や天草産の天草大王・天草黒牛が人気。白秋らの紀行文「五足の靴」が名前の由来。

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五足のくつ16周年事業

五足のくつの16周年事業といえば、少々大げさだが、
先月、客室のリニューアル工事を行った。

部材の交換や、建具、家具の調整、行灯のリニューアルであるが、
今回行った工事でお客様方に好評なのが、網戸の設置である。
特に都会からいらっしゃるお客様でエアコンを嫌い、
自然の風を好まれる方々がこの数年増えたように感じていた。

五足のくつのAB棟をつくるとき、デザイナーの二田口さんが
「客室には絵画は飾らず、客室から見える風景を大事にしたいので、
網戸はつけません」と言っていた。
このことを二田口さんの師匠の長尾さんに話すと、
「弟子の判断ミスは師匠が取り返しましょう」
と笑いながら言って、協力してくれた。
熊本地震の復旧工事で、天草には職人さんたちがいなくて困っていたので
大いに助けてもらった。
この数か月は、長尾さんの顔を見る機会が増えた。

天草出身の漫画家高浜寛さんの個展も先月一月間開催し、
盛況だったが、長尾さんの協力なくして成功はしなかったと思う。

そういえば、長尾さんも高浜さんも熊本県立第二高校美術科の出身である。
この高校は、昔から自由で先輩後輩が仲良く、
どちらかと言えば、大学のような高校だったことを思い出した。

ラジオでは沖縄に台風が上陸した、と言っている。
外に出ると、穏やかな風が吹いている。心地いい。
五足のくつの橋を渡る私は、幸せそのものだった。


客室の建具や家具を調整し、床を塗り直してもらった。
新しいにおいがする

行灯は東南アジアの職人が手で編んでくれたオリジナル。
夜の雰囲気が増したように思う

灯りがともる夜が待ち遠しい
熊本県・天草市・下田温泉の旅館「五足のくつ」は、九州・熊本の雲仙天草国立公園にある、全室源泉かけ流し天然温泉の露天風呂付き離れの宿です。生ウニや伊勢エビやアワビなど、旬の地魚を使った懐石料理や天草産の天草大王・天草黒牛が人気。白秋らの紀行文「五足の靴」が名前の由来。

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五足のくつ 16周年

7月1日、五足のくつは無事オープン16周年を迎えることができた。
これもひとえに多くのお客様方のおかげ、心から感謝申し上げたい。
そして、これまで一生懸命働いてくれたスタッフのひとりひとりにも
「ありがとう」を伝えたい。

昨日は、「長崎、天草地域の潜伏キリシタン関連遺産」として
崎津集落が世界遺産に指定された。
喜ばしいことである。

五足のくつから見渡す海も、ようやく夏の色に変わりつつある。
この素晴らしい天草の大自然を
多くのお客様方に味わっていただきたい。
天草に生まれてよかった。
今日も心からそう思えることが幸せである。

 

熊本県・天草市・下田温泉の旅館「五足のくつ」は、九州・熊本の雲仙天草国立公園にある、全室源泉かけ流し天然温泉の露天風呂付き離れの宿です。生ウニや伊勢エビやアワビなど、旬の地魚を使った懐石料理や天草産の天草大王・天草黒牛が人気。白秋らの紀行文「五足の靴」が名前の由来。

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